これまでの補講・第6回(2016.10.08)著者インタビュー
山本圭さん(『不審者のデモクラシー』)に生インタビュー!
2016年10月8日(土)23:30~1:30すぎ
そんなこんなで始まった著者インタビュー。
第1回目は、この年の5月に『不審者のデモクラシー:ラクラウの政治思想』岩波書店 を上梓された山本圭さん。
専門外の研究者や一般の方にも本を知ってもらって、少しでも学術書を広める、というのが著者インタビューのコンセプト。
なので、著者には視聴者が未読であることを前提に、わかりやすく自著を紹介していただく。
視聴者には立ち読み感覚で聴いてもらい、気になったことをコメント欄にガンガン質問してもらう。
そんな形式でやってみました。
結果。
山本さんのオープンマインドでフランクなお人柄もあって、まあ白熱した白熱した。
まずは、とっかかりとして、私から「ラクラウって誰?」「不審者って何?」といった基本的な質問をして、山本さんに説明してもらったのですが、その段階から相当数のコメントがつき。
追っかけるのが大変でした。
何とかして理論的に現在・未来の可能性を探りたい政治学者。
具体的な歴史事例をあげて悲観ぎみの歴史研究者。
両者の知的なやりとりは決して不毛な堂々めぐりではなく、双方の思考が深まる過程であったように思います。
しかもそれが、笑ってしまうほど深夜に行われているのが、何ともシュールで。
端的にいって、すごくおもしろかった。
大学の研究室に1時半すぎまで残っておつきあいくださった山本圭さんに、改めて感謝いたします。
どうもありがとうございました。
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(2017.1.27 記す)
これまでの補講・第5回(2016.9.10)
テーマ「いろいろ裏話」
2016年9月10日(土)23:00~?
昨年の9月はなかなかにして派手派手しい月でありました。
取材を受けたETV特集が放送されたのが9月3日。
拙著『都市と暴動の民衆史』が藤田賞をいただいて、授賞式があったのが9月9日。
同じ日に、角川財団学芸賞にノミネートされたことが発表され。
そんなこんなで、ひとまず前者2つの裏話をお話ししました。
テレビ関係のお仕事は3回目だったのだけど、やはりまだ全然慣れなくて苦手。
だけど、制作者が取材・撮影・編集という一連のプロセスにかける時間と労力の膨大さを部分的にでも知ることができて、同じくものをつくる仕事をしている人間として、すごく刺激になりました。
同じことは藤田賞に関連して記事を書いてくださった記者の方にもいえて。
いやはやプロの仕事はすごいなと。
そうした方々と一瞬でもご一緒することができて、とても光栄でした。
というお話をしたのだと思います。
著者インタビューへの途
ただこの回、それだけに終わらなかったのです。
実はこの時、私は岡山から配信をしていまして。
仕事で近くに行く用事があったので、相互フォロワーで、拙著を大学院の授業のテキストに取り上げてくださった岡山大学の某さんに会いに行ったのです。
一面識もなかったのですけど、行くからよろしく!とかいって。
お目にかかったあとに配信する予定だったので、別れ際に、その方が5月に上梓した本の宣伝をするという約束をしまして。
約束どおり宣伝をしたら、リスナーの方から「補講で書評をしたら?」というコメントをいただき。
なるほど、そういうことをやる手もあるのかと。
じゃあ、それやってみようかと。
でも私が書評するだけだと少し堅いから、著者インタビューという形にしたら聴きやすくていいんじゃないかと。
そんなことを思いつきまして。
翌月、本当にその方の著者インタビューをする運びとなったのでした。
人生何が何につながるかわかんないから、何でもやっておきゃとりあえず正解と思う。
(2017.1.26記す)