「真夜中の補講」公式ブログ

ツイキャスで、学術書の著者インタビューや研究教育の雑感を配信しています。

これまでの補講・第5回(2016.9.10)

テーマ「いろいろ裏話」

2016年9月10日(土)23:00~?

昨年の9月はなかなかにして派手派手しい月でありました。

取材を受けたETV特集が放送されたのが9月3日。

拙著『都市と暴動の民衆史』が藤田賞をいただいて、授賞式があったのが9月9日。

同じ日に、角川財団学芸賞にノミネートされたことが発表され。

そんなこんなで、ひとまず前者2つの裏話をお話ししました。

 

テレビ関係のお仕事は3回目だったのだけど、やはりまだ全然慣れなくて苦手。

だけど、制作者が取材・撮影・編集という一連のプロセスにかける時間と労力の膨大さを部分的にでも知ることができて、同じくものをつくる仕事をしている人間として、すごく刺激になりました。

同じことは藤田賞に関連して記事を書いてくださった記者の方にもいえて。

いやはやプロの仕事はすごいなと。

そうした方々と一瞬でもご一緒することができて、とても光栄でした。

というお話をしたのだと思います。

 

 著者インタビューへの途

ただこの回、それだけに終わらなかったのです。

実はこの時、私は岡山から配信をしていまして。

仕事で近くに行く用事があったので、相互フォロワーで、拙著を大学院の授業のテキストに取り上げてくださった岡山大学の某さんに会いに行ったのです。

一面識もなかったのですけど、行くからよろしく!とかいって。

お目にかかったあとに配信する予定だったので、別れ際に、その方が5月に上梓した本の宣伝をするという約束をしまして。

約束どおり宣伝をしたら、リスナーの方から「補講で書評をしたら?」というコメントをいただき。

なるほど、そういうことをやる手もあるのかと。

じゃあ、それやってみようかと。

でも私が書評するだけだと少し堅いから、著者インタビューという形にしたら聴きやすくていいんじゃないかと。

そんなことを思いつきまして。

翌月、本当にその方の著者インタビューをする運びとなったのでした。

人生何が何につながるかわかんないから、何でもやっておきゃとりあえず正解と思う。

(2017.1.26記す)

これまでの補講・第4回(2016.8.6)

テーマ「牧原憲夫さんのこと」 

2016年8月6日(土)23:00~?

2016年は研究者としての自分を形づくってくれた方が、立て続けに亡くなった年でした。

その一人が牧原憲夫さん。

学部3年の頃からずっと、一貫して絶対的に応援してくれた方でした。

ということを知っていた人は、たぶんほとんどおらず。

だから、私がお別れの会でスピーチをするのを不思議に思った人もいたかもしれないし、スピーチの内容に驚いた人もいたかもしれない。

まあ、ガン泣きでしたしね。

「お別れの言葉」は故人に捧げたものなので、それは置いておいて、短いスピーチでは話せなかったより具体的なエピソードをお話しました。

学部生だった頃、コーヒーを飲みながら聴いていたさまざまなお話が、公共性をもった貴重なものであったことに、もっと早く気づければよかった。

 

牧原さん、見てますか?

生きていたら「働きすぎ!」とお叱りのメールを絶対もらうであろう毎日だけど、何を書いても、どれだけ書いても、もう牧原さんに読んでもらえないのが、たまらなくさびしい。

(2017.1.25 記す)